限界の辛さの麻婆豆腐飯『陳麻飯』・大陸の情熱に溢れた逸品『担々麺』の陳麻家

こだわり

1.陳麻飯は三度、食らふべし


人、三度、陳麻飯を食すとき、舌に天使が舞い降りる。

人、初めて、陳麻飯を平らげるとき

鮮烈たる香辛料の力は食した者の体内にて目覚め、

凡庸たる食味に飽いた感性に炎を灯す。

人、再び、陳麻飯を制すとき

配合された香辛料の複雑な迷宮に迷い込み

その絶妙なる味覚の競演に驚愕を覚える。

そして、三度、陳麻飯に出会うとき

人は食欲を促す四川山椒の奥に宿る旨みを堪能し、

やがて恋に落ちるがごとく、味覚の虜となる。

   幸福なる発汗とともに、

        皆々様の舌上に天使の降臨せんことを願う。

01.gif

 

2.サンショオールカプサイシンの効能に関する講義


山椒に含まれる「サンショオール」は脳下垂体を刺激し、全身のホルモン分泌を活性化する。

特に心臓に作用 し血行を促進する「アドレナリン」を分泌する。
このとき、心臓とともに全身臓器も活発に働くため、消費カロリーも増加。
いわゆる基礎代謝が向上するという効果が期待できる。
基礎代謝によるカロリーの消費が増えると、体脂肪減に役立つとされる。

一方、唐辛子には「カプサイシン」という辛味成分が含まれる。
これにも脳への刺激を通じた「アドレナリン」分泌の促進効果が見受けられる。
特に赤唐辛子は代謝を高めて身体を温める。さらに免疫力の向上にも繋がる。

客員教授 沢松 光伸
「2004年 四川大学百年際特別記念講演録」より

02.gif

 

3.天府之国の「麻」「辣」の謎


四川は「天の与え賜えし国」という意から「天府之国」と呼ばれています。
四川料理はこの地に代々伝わる料理の総称ですが、この料理の特徴を説明する際、中国では「」「」の二文字を使って表すと言います。

」とは「痺れる」という意味を含み、風味豊かな四川山椒を使った料理の味覚を示します。
」とは「辛い」の意味で、唐辛子を使った料理の味覚を示します。

すなわち四川料理とは「麻辣」そのものであり、同じ中国の方でも、四川以外の人々にはなかなか馴染まないとされるアウトローな味覚なのです。
それがなぜ四川において定着したのか。
年間を通じて湿度が異様に高い四川では、食に「麻辣」を取り入れることで新陳代謝を促し関節炎やリューマチを予防するとして、民間に広まったといわれています。
まさに天府之国が賜った、天府之香辛料。それが山椒と唐辛子なのです。

四川料理研究家 本松 彦信
「月間四川料理平成17年1月号より抜粋」

03.jpg